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【保育のICT化】るくみー午睡チェック


5月12日に開催する研究会EJ(保育の専門性を高める会 education journey)のテーマは「業務改善 -ICT化&働き方改革-」です。当日に向けて現在様々な検討しているのですが、先日事務局長のトモちゃんがユニファが企画するイベントに参加し、調査してきました。

今回調査したのは「るくみー午睡チェック」

これはユニファが企画・運営し2018年4月から一般に導入された新しいIoTツールで、経済産業省主催「IoT推進ラボ」にてグランプリ受賞したものです。

内容

サイズ約500円大の円盤の専用機器を園児の洋服に取り付け、専用の午睡チェックアプリにて午睡中の体動や姿勢を遠隔で確認出来る。もし体動が止まったり、うつ伏せになったらアラートでお知らせしてくれる。またアプリが自動でチェックシートを作成してくれる。

ポイント

①危険アラート機能(従来のマット型には出来ない「うつ伏せ寝」も検知。午睡中は随時モニタリングし、子ども一人ひとりの体動の停止やうつ伏せ寝の状態を警告する)

②午睡チェックシート自動作成機能(保育園専用サービスの中で、唯一の自動記録機能。職員の手書きによる作業負担を軽減)

③遠隔確認機能(見守る目をさらに増やす遠隔確認機能。例えば、園長が職員室や外出先でも、各クラスの午睡チェック状況をパソコン上で確認出来る)

(パンフレットより)

詳しくは研究会で語れればと思うのですが、ざっと箇条書き。

・そもそもの狙いは、職員とアプリでのダブルチェックによる午睡中の突然死の防止

・3年契約のパック販売(6名分で約30万円。一人当たり月々約1400円)

・東京都/導入すると約100万円助成される

・全国/1園児3万円が助成される助成

・専用のタブレットが必要(導入に初期費用がかかる)

・専用機器は薄く、コンパクト

・うつ伏せ状態60秒、体動停止20秒でアラート

・現在、全国で200園以上が導入している

気づき

職員とアプリでのダブルチェックによる午睡中の突然死の確率が従来より減少することは素晴らしいと思う。ただ職員の業務改善や園側の経済的負担等については検討の余地があるように思う。

ユニファは「スマート保育園構想」「未来の常識」ということを掲げ、このツール以外にも園児見守りロボットMEEBOや連絡帳アプリるくみーなどを開発してきた。また今後は体温チェックツールも開発予定とのこと。僕の主観だがおそらく園児業況確認カメラみたいなものも開発され、導入されていくだろう。

保育業界は新たな時代に入っていく。確実に今まで以上にアプリやインターネット活用が増えていく。そんな時代の中で、僕らは何を信じ、何を核に据え、どう思考していくかが重要になっていく。何を子どもに伝え、何を守るか。保育のICT化は、僕らに改めて考えさせてくれる機会をくれたように思う。


 
Aurora Jouney.について
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理念「大人が輝くことで、子どもが輝き、社会がより良くなる」の基に、子どもに関わる大人に対して、参加者との対話を大切にした場を作っています。

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代表のプロフィール
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久保田修平。1984年、東京都大田区出身。「世界の子育て、保育を知る旅」を掲げ、600日をかけヨーロッパ・北中南米・ニュージーランド・アジアの25ヶ国を訪問。

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