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【開催報告】第15回 えどぴ -保育の専門性を高める会-

今年度初開催「第15回 えどぴ -保育の専門性を高める会-」

 第1回目(2018.3)のテーマ「専門性のある保育者とは?」で参加者と導き出した1つの答えは「エビデンスに基づいた知識や経験則と、豊かな感性・人間性を備える者」でした。それからこの2年間、様々なテーマやゲストをお呼びして、対話を中心をした知識と感性を高められる場を作ってきました。そして3年目の今年度からはさらに“1日でどちらも高められる場を作ろう”と2部構成の「ハイブリット型研究会」を進化しました。より学び深く、参加者同士対話し、自他を見つめられる研究会になればと思っています。

 さて、今回は初めてのZoomでの開催でした。第1部ではほいくヨガの小山尚美氏をお呼びして身体と心を解き、自分を見つめる時間を提供してもらいました。今回のテーマは「脱力」です。僕はこのテーマを聞いて思ったのが「緊張と緩和」という言葉でした。これは僕自身、保育の中で大切にしていることなのですが「緊張があるから緩和する必要がある。また緩和の中に緊張を組み込む」というものです。基本は子どもの想いや気持ちを大切に主体的に生活できるような場を作っていきますが、あえて時に課題や目標を見つけられる機会を作ることによって、自らそこを目指し頑張る・踏ん張る経験させるということです。例えば、散歩の距離を普段より伸ばす(無意識)、なわとびで「100回飛べるかな~?」と大きな目標を立てる(意識)とか。無理強いするのではなく、でも子ども達も緊張しがらそれを乗り越えた心地よさを感じることで、心身ともにより柔軟になると考えています。

 だから今回のテーマである「脱力」は、大人自身が普段から緊張している身体を解き、より柔軟にすることで心も解放されていきます。脳も身体も心もリラックスした「脱力」感を経験することで、自分の感覚に気付き、ニュートラルに近づいていきます。「あ、私ってこんなに緊張していたんだ」「力が入っていたな~」などを感じてもらえたと思います。実施にヨガの中でも、呼吸をしながら身体を伸ばす(緩和)と、チャレンジする・少し難しい課題に取り組む(緊張)をバランスよく行っていきました。この心身の伸び縮みがより柔軟に感性・感覚を作ってくれます。今回は「ヨガを初めてやる」という方も多かったですが、「身体が伸びた」「ポカポカした」「心地よかった」と前向きな感想を頂きました。

グラフィックレコーディングbyぴら[Instagram:shimohira_s]

 そして第2部のテーマは「Smart保育・Slow保育・Your保育」です。㈱ユニファが運営しているルクミーが提唱する「Smart保育」(保育業務のICT.IoT化)と、えどぴ主宰の久保田が提唱する「Slow保育」、そしてその両極で参加者自身が導き出す「Your保育」を考えていきました。近年をはじめ、またこのWithコロナ・Afterコロナ時代を考えると僕ら一人ひとりが保育を始め、日常でどうオンラインとオフラインのバランスを保つかが大切になってきます。そしてそれが「誰のため」なのか。また「メリットや利便性ばかりに目をやらず、デメリット・失うもの」も見つめていきたいですね。この状況下でさらにオンライン化の流れは加速します。5Gも導入されていきます。科学技術の進歩は素晴らしいと思いますが、それを使う僕ら人間は「使わされている」ことのないように、バランスを保ち、「時代を読む力」も備えていきたいですね。ご参加ありがとうございました。

次回は5/17@Zoomでの開催です。お楽しみに~♪

Aurora Jouney.について
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理念「大人が輝くことで、子どもが輝き、社会がより良くなる」の基に、子どもに関わる大人に対して、参加者との対話を大切にした場を作っています。

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代表のプロフィール
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久保田修平。1984年、東京都大田区出身。「世界の子育て、保育を知る旅」を掲げ、600日をかけヨーロッパ・北中南米・ニュージーランド・アジアの25ヶ国を訪問。

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